日本臨床免疫学会会誌
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一般演題(ポスター)
P7-03  ループス腎炎に対するタクロリムス,ミゾリビン併用療法の有効性
土江 健太郎野澤 和久宮下 知子小沼 心名切 裕天野 浩文森本 真司山路 健田村 直人高崎 芳成
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2013 年 36 巻 5 号 p. 404b

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抄録
【背景】ループス腎炎に対する寛解導入療法としてミコフェノール酸モフェチル(MMF)とタクロリムス(TAC)併用療法の有効性が報告されて以降,異なる作用機序を持つ免疫抑制剤の併用療法が注目されている.今回,我々はループス腎炎の寛解導入におけるTAC,ミゾリビン(MZB)の併用療法の有効性をTAC単剤群との比較において後ろ向きに検討した.【方法】当院でループス腎炎の寛解導入において大量ステロイドに加えてTAC,MZBの併用を行った6例とTAC単剤で加療を行った6例を寛解達成率,蛋白尿,血清Alb,血清補体価,抗DNA抗体価,SLEDAIスコアの推移について比較した.【結果】併用群では12ヶ月で100%の完全寛解率を認めTAC単独群の50%と比較し有意な改善が認められた.併用群では蛋白尿,血清Alb値,血清補体価,抗DNA抗体価,SLEDAIスコア全ての有意な改善効果が認められたが,TAC単剤群では有意な差は認められなかった.TAC単剤群では1例が薬剤による重篤な副作用で内服が中断されたが,併用群では全例治療継続可能であった.TAC単剤群では1例完全寛解後に再発が認められたが,併用群では全例寛解が維持された.【結論】TAC単剤群と比較し,TAC,MZBの併用群でより高い治療効果が認められた.免疫抑制剤の併用療法はループス腎炎の新規寛解導入療法としてその治療効果が期待される.
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© 2013 日本臨床免疫学会
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