日本臨床免疫学会会誌
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ワークショップ
W4-2  関節炎モデルマウスが教えてくれること
細矢 匡上阪 等
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2014 年 37 巻 4 号 p. 310b

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抄録
  生物学的製剤は関節リウマチ(Rheumatoid arthritis: RA)の治療戦略に革命的変化をもたらした.この成功はBench-to-Clinicの理念のもとにRAの発症メカニズムを解析し,新規治療薬の開発を志した偉大な成果であり,背景には様々な関節炎モデルマウスの貢献があった.本セッションでは代表的なモデルの特徴をoverviewするとともに,その限界についても考察する.
  関節炎のモデルマウスは主に以下のように分類できる.①自然発症モデル,②免疫誘導モデル,③自然免疫依存モデル.①はヒトTNF transgenic miceやIL-1受容体antagonist KO miceが該当し,関節炎における炎症性サイトカインの重要性を明らかにしてきた.②や③にはコラーゲン誘導関節炎(CIA)やコラーゲン抗体関節炎(CAIA)が該当する.MHC class IIエピトープの重要性やT-B相互作用による自己抗体の産生,補体依存的の関節炎の惹起はヒトのRAの病態と共通する部分も多く,関節炎の病態解析のほかに新規治療薬の探索目的でも用いられるが,その治療反応性はRA患者への有効性を保証するものではないことには注意が必要である.関節炎モデルマウスはRAの病態から推測される新規治療標的の探索や,抗リウマチ薬のRA患者への治療反応から得られた仮説を立証するツールとして用いることが可能であろう.
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© 2014 日本臨床免疫学会
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