日本臨床免疫学会会誌
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一般演題(ポスター)
P6-008  関節リウマチにおけるアバタセプト治療によるT細胞サブセット特異的遺伝子発現の変化
多田 芳史小荒田 秀一小野 伸之末松 梨絵貞永 裕梨徳田 悠希子小野 行秀田代 知子大田 明英
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2014 年 37 巻 4 号 p. 359b

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抄録
  アバタセプト(ABT)はCD28とCD80/86の結合を阻害し,T細胞の活性化を抑制することにより抗リウマチ活性を示す.近年ABT治療に伴う末梢血中のT細胞サブセットの変化が解析され,調節性T細胞(Treg)やTh17細胞が減少すると報告されている.今回我々はこれらのT細胞サブセットの誘導に関わる転写因子の遺伝子発現について検討した.ABT治療を行ったRA患者10例について,治療前と投与12週,24週に末梢血よりRNAを抽出し,T-bet,GATA3,Foxp3,Ror-γtの発現レベルをreal-time PCRにて定量した.CD4陽性T細胞数の変動を考慮し,相対的な発現の変化を2遺伝子間の比(T-bet/GATA3など6つ)の変化率で表した.平均年齢60歳,naive 4例で他は抗TNF製剤からの変更であった.DAS28CRPは治療前3.92より2.72に低下し,7例でmoderate response以上を示した.治療前の遺伝子発現比では,T-bet/GATA3がコントロールに比べ上昇していた.ABT治療後の発現比率変動では,Foxp3/Ror-γtにおいて有意な低下が認められた.その他の比率については一定の傾向を認めなかった.ResponderとNon-responderとで遺伝子発現比率の変動に明らかな差は認めなかった.
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© 2014 日本臨床免疫学会
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