日本臨床免疫学会会誌
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一般演題(ポスター)
P8-003  ブレオマイシン誘発強皮症モデルマウスの線維化,血管障害および免疫異常の病態における転写因子IRF5の役割についての検討
三枝 良輔浅野 善英谷口 隆志市村 洋平高橋 岳浩遠山 哲夫吉崎 歩佐藤 伸一
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2014 年 37 巻 4 号 p. 367a

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抄録
  転写因子IRF5には直接機能的意義を有する複数の多型部位が存在し,ゲノムワイド関連解析によってその遺伝子多型と全身性強皮症の関連が見出されている.今回我々はIrf5−/−マウスを用いてブレオマイシン(BLM)誘発強皮症モデルマウスを作成し,全身性強皮症の主要3病態(線維化,血管障害,炎症・免疫異常)におけるIRF5の役割について検討した.Irf5−/−マウスの無刺激状態の皮膚では,野生型マウスに比べ細いcollagen線維束が目立ち,type I collagenの発現低下およびMMP-13の発現亢進がみられた.さらに,lumican, lysyl oxidase, ADAMTS2といったfibrillogenesisに関与する分子の発現低下がみられた.また,BLM投与による皮膚硬化および肺線維化がIrf5−/−マウスで抑制されていた.一方,IRF5は血管内皮細胞において,強皮症の血管障害に関与する様々な遺伝子の発現を直接制御しており,Irf5−/−マウスではangiostaticな状態が誘導されていた.また,BLM処理したIrf5−/−マウスでは,野生型マウスに比べて組織中の炎症細胞浸潤が減弱していた.さらにはCD4陽性T細胞でIFNγの発現亢進,皮膚および肺組織中の細胞接着分子ICAM-1,GlyCAM-1の発現低下がみられ,Th1優位な免疫応答が誘導されていた.以上,強皮症の主要3病態がBLM処理したIrf5−/−マウスにおいて抑制されることから,IRF5が強皮症の発症に強く関与している可能性が示唆された.
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© 2014 日本臨床免疫学会
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