日本臨床免疫学会会誌
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一般演題(ポスター)
P4-007 骨髄系細胞におけるFli1の恒常的発現低下が血管の恒常性に及ぼす影響についての検討
谷口 隆志浅野 善英赤股 要野田 真史高橋 岳浩市村 洋平遠山 哲夫三枝 良輔吉崎 歩Trojanowska Maria佐藤 伸一
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2015 年 38 巻 4 号 p. 332a

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抄録
  全身性強皮症(SSc)は血管障害と線維化を特徴とする原因不明の自己免疫疾患である.SScにおける血管障害には血管の恒常性の破綻が深く関与しており,血管内皮細胞の恒常的活性化による血管新生の異常活性化とともに,骨髄系細胞の異常による脈管形成の障害がみられることがその病態として知られている.SScでは病変部皮膚における様々な細胞において転写因子Fli1の発現が恒常的に低下しており,Fli1の恒常的発現低下は疾病素因として本症の病態に深く関与している.我々はこれまでに血管内皮細胞におけるFli1の恒常的発現低下が血管新生の異常活性化を引き起こし,SScにおける血管の恒常性の破綻や血管障害を再現することを明らかにしてきたが,骨髄系細胞におけるFli1の発現低下が血管の恒常性に及ぼす影響については未だ明らかではない.そこで今回我々は,骨髄系細胞におけるFli1の恒常的発現低下が血管の恒常性に及ぼす影響を明らかにするため,骨髄系細胞特異的Fli1欠失マウス(LysM-Cre+/−Fli1flox/flox)を作成しその表現型を検討した.その結果,骨髄系細胞におけるFli1の恒常的発現低下は脈管形成の異常や血管の恒常性の破綻をもたらし,増殖性血管障害・破壊性血管障害といったSScに類似した血管障害を引き起こすことが明らかになった.以上より,SScにおける血管の恒常性の破綻,血管障害の病態に骨髄系細胞におけるFli1の恒常的発現低下が関与している可能性が示唆された.
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© 2015 日本臨床免疫学会
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