日本臨床免疫学会会誌
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ランチョンセミナー
ランチョンセミナー2 RA治療の戦略的アプローチ
竹内 勤
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2016 年 39 巻 4 号 p. 361

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抄録

  現在,我々はRAに対し生物学的製剤を含めた抗リウマチ薬を用い,寛解を目指す治療を行っている.将来的には早期診断が進展し,予防医療,先制医療や個別化医療,精密医療が未来の治療戦略候補になるものの,現状は利用可能な薬剤を駆使して効果最大化に努める必要がある.

  これまでの治療戦略は,MTXをベースに効果不十分であればTNF阻害薬を加えてきた.これは我々の研究で,TNF阻害薬単独治療に比べTNF阻害薬併用治療が高い効果を発揮するという臨床データから分かってきた事である.

  一方,IL-6シグナルを遮断するTocilizumab(TCZ)を用いたSURPRISE studyは,MTX不応例にTCZ追加する群とTCZに切り替えた単剤群の2群の多施設前向き無作為化オープンラベル群間試験である.24週までは追加群で活動性改善が得られたが,52週では単剤群で同様の改善効果を認めた.この結果はMTX無効例に対しMTXとTCZにて治療介入し,治療効果が得られた後にMTXを減量していくという新たな治療戦略を示唆する興味深いものと言える.

  最新の研究では,pSTAT3とTCZの関係も分かってきた一方,Tregと疾患活動性の関係も明らかになっている.本講演ではClinical EvidenceとTranslational Researchを併せてIL-6シグナル抑制の意義を踏まえ,RA治療の最適化について解説する.

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© 2016 日本臨床免疫学会
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