日本臨床免疫学会会誌
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一般演題(ポスター)
P1-55 抗IFNγ中和自己抗体が検出された播種性NTM症の3例
南宮 湖西村 知泰中村 朗朝倉 崇徳鈴木 翔二加茂 徹郎鎌田 浩史石井 誠長谷川 直樹別役 智子
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2016 年 39 巻 4 号 p. 402a

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抄録

  【背景】近年,既知の免疫不全を有さず,播種性NTM症を発症した患者の一部から抗IFNγ中和自己抗体の検出が報告されているが,その臨床的特徴は十分に明らかではない.【症例1】70代女性.喀痰・胸水・気管支肺胞洗浄液・肺組織・尿・肝臓・骨髄からMACを認め,播種性MAC症の診断となる.化学療法により病勢の改善を認め,2年間で治療終了とした.その後,微熱・全身倦怠感を認め,精査の結果,骨髄からMACの検出を認めた.【症例2】60代男性.腋窩リンパ節膿瘍を契機に,播種性MAC症の診断となる.化学療法を開始し改善を認めた.経過中に皮膚掻痒・肝機能障害を新規に認め,ERCPを施行した所,胆汁培養からMACの検出を認めた.【症例3】70代男性.頸部リンパ節・腹腔内リンパ節腫脹を認め,悪性リンパ腫疑いで紹介.頚部リンパ節の培養検査でDDH法では同定不能の抗酸菌を認めた.16S rRNAによる解析でM. genavenseを同定した.【考察】抗IFNγ中和自己抗体が陽性の播種性NTM症の3例を経験した.長期間に及ぶ化学療法を施行しても,骨髄や肝臓内にNTMを認めた.

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© 2016 日本臨床免疫学会
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