日本臨床免疫学会会誌
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一般演題(ポスター)
P2-42 TLR3刺激はヒト粘膜型NK細胞のSGK1発現を誘導する
伊藤 駿蔵持 智也高田 和秀相澤 志保子早川 智
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2016 年 39 巻 4 号 p. 424b

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抄録

  【目的】SGK1は血清グルココルチコイド誘導性タンパク質キナーゼの一つでありFKHRL1をリン酸化して不活性化することで細胞の生存や分化に関与する.免疫細胞では,近年,高NaCl環境におけるTh17細胞の分化や炎症性サイトカイン分泌にSGK1が必須とされるが,NK細胞の活性化に関わる報告はない.本研究では,TLR刺激あるいはサイトカイン刺激によるNK細胞活性化におけるSGK1の関与の解析を目的とした.【方法】CD56陽性のヒト大顆粒NK細胞株KHYG-1をpoly(I:C)あるいはIL-2とIL-12で刺激し,mRNA発現を網羅的にマイクロアレイで解析した.IFN-γとIL-10をELISAおよびFACSで解析した.【成績】KHYG-1はpoly(I:C)単独で活性化し,IFN-γとIL-10を産生した.この誘導はIL-2+IL-12により増強された.SGK1もpoly(I:C)単独で発現が誘導され,IL-2+IL-12により相乗的に20倍の発現増強がみられた.一方,SGK1の下流にある転写因子FOXO1レベルはSGK1と逆相関した.現在,SGK1インヒビターによるサイトカイン産生制御を検討中である.【結論】粘膜型NK細胞株KHYG-1はTLR3刺激のみで活性化し,炎症性および抑制性サイトカインを誘導する.この活性化はIL-2とIL-12による刺激で増強され,SGK1の発現誘導が関与する可能性がある.

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© 2016 日本臨床免疫学会
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