日本臨床免疫学会会誌
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ビギナーズセミナー
BS7 オートファジーの世界
清水 重臣
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2017 年 40 巻 4 号 p. 275

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抄録

  オートファジーは,リソソームを利用し,自己構成成分を分解する細胞機能です.この細胞機能は,栄養飢餓などの様々なストレスによって活性化し,新陳代謝,細胞のストレス応答,細胞浄化などに貢献しています.この機能は,生体の営みの基盤となっていますので,その破綻は炎症性腸疾患や神経変性疾患などの発症原因となる可能性があります.これまでに,オートファジーの実行には,Atg5やLC3などの分子が決定的な役割を果たしているものと考えられてきました.しかしながら,私たちは,これらの分子に依存しない新たなオートファジー機構の存在を発見しました.また,このオートファジーの生理的役割や疾患への影響も解明しつつ有ります.本講演では,従来型オートファジー研究並びに新たなオートファジー研究の展開を解説するとともに,最新の知見を紹介します.

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© 2017 日本臨床免疫学会
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