日本臨床免疫学会会誌
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一般演題(ポスター) 1 膠原病の診断1
P1-6 SLE患者特異的に認められるribonuclease H2に対する新規自己抗体についての解析
野澤 和久土江 健太郎魚森 香織高崎 芳成山路 健田村 直人
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2017 年 40 巻 4 号 p. 299b

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抄録

【背景】我々は以前よりthe proliferating cell nuclear antigen (PCNA)に結合して複合体を構成する蛋白群はSLE患者特異的に自己抗原として認識されやすい事を報告している.ribonuclease H2(RNase H2)はPCNA結合蛋白のひとつであり,我々はRNase H2に関する自己免疫反応に関してSLE患者およびその他の膠原病患者,及び健常人についてリコンビナント抗原をもちいたELISAおよびウエスタンブロットにて調べた.さらに,同様にPCNA結合蛋白に含まれ,SLE患者に特異的に自己抗原として認識されるchromatin assembly factor-1(CAF-1)との相関に関しても解析を行った.【結果】SLE患者ではRNase H2に関する自己抗体の出現率は33.9%であり,その出現率は他の膠原病疾患および健常人と比較して有意に高値であった.また,SLE患者においては,抗RNase-H2抗体に対する抗体価は,抗CAF-1抗体の抗体価と有意な正の相関を認めた.【結論】抗RNase H2抗体はSLE患者特異的に認められる新規自己抗体である.また,SLE患者ではPCNA結合蛋白に対する自己免疫応答が亢進しており,intermolecular epitope spreading機序が自己抗体の産生に関与している事が示唆された.

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© 2017 日本臨床免疫学会
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