日本臨床免疫学会会誌
Online ISSN : 1349-7413
Print ISSN : 0911-4300
ISSN-L : 0911-4300
一般演題(ポスター) 1 膠原病の診断1
P1-7 MESACUPTM anti-MDA5テストと従来測定法による抗MDA5抗体測定結果の比較
五野 貴久岡崎 有佳桑名 正隆
著者情報
ジャーナル フリー

2017 年 40 巻 4 号 p. 299c

詳細
抄録

【目的】MESACUPTM anti-MDA5テストが保険収載され,抗MDA5抗体が広く診療で測定可能になった.本キットはこれまで我々の研究室で測定していた測定系(以下in-house ELISA)と抗体価の算出法が異なるため,両測定法における抗体陽性・陰性結果と抗体価の相関を検討する.【方法】72例(筋炎70例と健常者2例)を対象にMESACUPTM anti-MDA5テスト及びin-house ELISAで抗MDA5抗体を同時に測定.MESACUPTM anti-MDA5テストで32 index以上を,in-house ELISAで8 unit以上を陽性とした.5例で抗体価の推移も検討した.両測定法で結果に解離がみられた際には免疫沈降–免疫ブロット法(IP-IB)で抗体の存在を確認した.【成績】両測定法の陽性一致率96%,陰性一致率92%,判定一致率97%と良好な結果で,抗体価は有意な相関(r = 0.73, P < 0.0001)を認めた.抗MDA5抗体陽性例の抗体価範囲は,MESACUPTM anti-MDA5テストで106-197 indexで,37/46例で定量上限の150 indexを超えていたが,in-house ELISAで15-816 unitと多くが定量範囲内に分布した.抗体価は治療後に低下し,両測定法で概ね同じ傾向を示した.全5例でin-house ELISAで陰性化したのに対してMESACUPTM anti-MDA5テストで3例は陰性化せず,IP-IBで抗体陽性が確認された.【結論】両測定法による陽性・陰性の判定は概ね一致したが,抗体価の算出法が異なるため,従来法で報告された抗体価を用いた治療効果判定の解釈には注意を要する.

著者関連情報
© 2017 日本臨床免疫学会
前の記事 次の記事
feedback
Top