2017 年 40 巻 4 号 p. 307c
【目的】全身性強皮症(Systemic sclerosis; SSc)症例における末梢免疫担当細胞サブセットの特徴およびそれらの臨床的特徴との関連を明らかにする.【方法】SSc 19例および年齢・性別をマッチした健常者 11例の末梢血より単核球を分離し,Flow cytometryを用いてサブセット解析を行った.SSc例は9例が抗topoisomerase-I抗体(Anti-topoisomerase I antibody; ATA)陽性,10例が抗セントロメア抗体(anti-centromere antibody; ACA)陽性であった.【結果】健常例と比して,強皮症例ではunswitched(unsw)memory B cellの割合が有意に減少しており(p < 0.0001),一方でCD14+CD16+単球の割合が有意に増えていた(p = 0.007).また間質性肺炎を有する強皮症例は有さない強皮症例に比して,switched(sw)memory B cellの割合が有意に少なかった(p = 0.04).ATA陽性SSc群とACA陽性SSc群間で有意な差はなかった.【結語】強皮症例の末梢血においてmemory B cellは有意に減少しており,特に間質性肺炎の有無との関連が示唆された.