抄録
本研究では、文化財を対象に地域住民の個人的体験・記憶を時間スケール別に分析し、文化財と地域住民の関わり方を明らかにした。その上で、文化財と地域住民の関わり方の様相から文化財が持つ価値の多面的な把握を行い、時間スケール別に体験・記憶を収集・分析する手法の効果について考察を行った。
様々な時間スケールにおける文化財等の「場所」の体験・記憶の様相の違いによって、「場所」の特徴を明らかにすることができ、時間スケールによって特徴の異なる「場所」の組み合わせやその関係性によって地域らしさを読み解くことが可能であることから、本手法は効果的であると指摘した。