2017 年 40 巻 4 号 p. 308b
【背景】ベーチェット病は,口腔内アフタ性潰瘍,外陰部潰瘍,ぶどう膜炎,皮膚症状を主症状する疾患で,急性炎症性発作を反復しつつ,増悪と寛解を繰り返し慢性に経過する.遺伝素因と環境要因の双方が影響し,自然免疫や適応免疫の異常が病態に関与することが示唆されている.本解析では末梢血単核球サブセットの解析によって,病態に関わる免疫担当細胞を明らかにすることを目的とした.【方法】ベーチェット病患者21人,健常者15人において,末梢血単核球サブセットをフローサイトメトリーを用いて解析した.【結果】患者群では健常者群と比較してCD4陽性T細胞中のTh17細胞の有意な増加が認められた.患者群内における,HLA-B51(陽性10例,陰性11例),採血当時の活動性症状有無(有症状10例,無症状11例)による比較では,各分画において有意な差は認められなかった.【考察】ベーチェット病の病態に,Th17細胞が関与している可能性が示唆された.今後,RNA-seqなども含めた網羅的解析によって,より詳細な知見が得られることが期待される.