日本臨床免疫学会会誌
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一般演題(ポスター) 1 一般臨床免疫
P1-41 高齢発症関節リウマチにおける大小関節優位性と抗CCP抗体の関与について—関節指数ベクトルとNinJa2015を用いた解析
加藤 英里沢田 哲治西山 進太原 恒一郎林 映田子 麻由吉澤 滋森 浩章松井 利浩西野 仁樹當間 重人
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2017 年 40 巻 4 号 p. 308a

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抄録

【緒言】関節指数ベクトルは関節の大小・位置情報を含むRAの新規評価法である(Nishiyama Rheumatol Int 2012).本研究の目的はRA発症年齢が抗CCP抗体や大小関節優位性に及ぼす影響を解析することである.【方法】NinJa登録RA患者で関節所見や抗CCP抗体価が入手可能な早期RAを対象に,高齢発症RA(EORA)と若年発症RA(YORA)について,抗CCP抗体の陽性率や抗体価,大小関節優位性について解析した.【結果】EORAの抗CCP抗体陽性率はYORAよりも低いが,抗CCP抗体陽性例の抗体価はYORAより高値であった.一方,YORA,EORAともに小関節中心の分布であったが,大小優位性指数であるVzはEORAの方がYORAよりも高く,EORAにおける大関節優位性が確認された.抗CCP抗体の有無と発症年齢で4群に分けると,最も小関節優位性が高いのは抗CCP抗体陽性YORAであり,大関節優位性が高いのは抗CCP抗体陰性EORAであった.抗CCP抗体陽性RAでは高齢発症ほど大関節優位性が上昇した.【結語】EORAでは抗CCP抗体陰性の割合が増加するが,抗CCP抗体陽性EORAの抗CCP抗体価はYORAよりも高かった.また,抗CCP抗体陽性のEORAとYORAでは大小関節優位性が異なり,両者の病態形成に関与する要因が異なる可能性が示唆された.

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© 2017 日本臨床免疫学会
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