日本臨床免疫学会会誌
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一般演題(ポスター) 2 膠原病の病因と治療2
P2-28 IFN-γ-T-betを介したTh1細胞代謝変容とSLE病態への関与
岩田 慈菅野 由香阪田 圭元 舞子張 明増中山田 真吾John J. O'Shea田中 良哉
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2017 年 40 巻 4 号 p. 315d

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抄録

  SLEにおいてCD4+細胞,特にTh1細胞は病態形成に重要な役割を果たす.今回,SLE患者CD4+T細胞におけるIFN-γ,T-betの役割について検討した.SLE患者末梢血では,健常人に比しCD4+CXCR3intT-bethi細胞が有意に増加していた.同細胞はeffector memory細胞で,IFN-γを強力に産生し,治療抵抗性に深く関与していた.B6マウスを用いてCD4+T細胞におけるIFN-γ,T-betの役割についてさらに詳細に検討した.TCR刺激3日後のmRNAの変化をRNA-seqで網羅的に解析した結果,ダイナミックな細胞内代謝関連遺伝子,特に解糖系酵素群の発現上昇がみられ,IFN-γ追加でslc2a3, hk1, pfkp, aldoaの更なる発現上昇がみられた.ChIP-seqにより,T-betは同酵素のlociへ結合しており,直接的に発現亢進を誘導した可能性が示唆された.フラックスアナライザー解析では,TCR刺激で解糖系亢進がみられ,T-bet欠損マウスで低下した.次にin vivoでの再現のため,B6野生型,T-bet欠損マウスからそれぞれ得たCD4+細胞をRAG2欠損マウスに移入し,トキソプラズマ感染(Th1病態)させた後,同細胞を別々に回収し,RNA-seqにて解析した.その結果,T-bet欠損マウスでは解糖系酵素の発現が低下していた.以上の結果から,SLEにおいてCD4+細胞のIFN-γ-T-betを介した細胞代謝変容は治療抵抗性に関与する可能性が示唆され,新たな治療戦略として期待される.

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© 2017 日本臨床免疫学会
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