日本臨床免疫学会会誌
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一般演題(ポスター) 2 膠原病の病因と治療3
P2-31 関節リウマチにおけるGM-CSF産生CD4T細胞サブセットの同定
山田 久方原口 明久櫻庭 康司岡崎 賢福士 純一水内 秀城赤崎 幸穂江崎 幸雄嘉村 聡志藤村 謙次郎近藤 正一宮原 寿明中島 康晴吉開 泰信
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2017 年 40 巻 4 号 p. 316c

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抄録

  【目的】関節リウマチ(RA)の新規治療標的サイトカインとしてGM-CSFが注目されている.GM-CSFは多種の細胞から産生されるが,マウスモデルの炎症病態では,Th17細胞が産生する重要なエフェクターサイトカインである.しかし現在のところ,ヒトRA関節内でGM-CSFを産生するT細胞の特徴は不明であり,本研究ではその点について検討する.【方法】RA患者の末梢血,関節液,および関節滑膜からリンパ球を分離し,PMAとイオノマイシンでの短時間刺激後にサイトカインの多色細胞内染色を行い,フローサイトメーターでGM-CSF産生T細胞サブセットを同定した.【結果】末梢血CD4T細胞において,CD45RA陰性分画にGM-CSF産生細胞が認められ,その頻度はIFN-γ産生細胞に次いで多いことがわかった.それらの多くはIL-17やIFN-γなど他のサイトカインは産生せず,独立したサブセットとして存在していた.一方,関節内のCD45RA陰性CD4細胞においても,末梢血と同等の頻度でGM-CSF産生細胞を認めたが,それらのほとんどはIFN-γも産生していた.また,その半数近くでIL-21産生も認められたが,IL-17やIL-4を産生するものはほとんどなかった.【結論】RA患者関節内おいて,GM-CSFを産生するCD4T細胞は主にTh1様細胞であり,その一部はIL-21産生能も有していた.

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© 2017 日本臨床免疫学会
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