日本臨床免疫学会会誌
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一般演題(ポスター) 2 腸管免疫,常在細菌叢
P2-47 造血幹細胞移植によるXIAP欠損症関連炎症性腸疾患の治療
小野 真太郎金兼 弘和柳町 昌克岡野 翼星野 顕宏高木 正稔今井 耕輔森尾 友宏
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2017 年 40 巻 4 号 p. 320c

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抄録

【緒言】若年発症の炎症性腸疾患(IBD)は基礎疾患として原発性免疫不全症を有することがある.XIAP欠損症では,血球貪食性リンパ組織球症をきたすことで知られるが,一部にIBDの合併を認め,多くは若年性,難治性であり,根治的治療は造血幹細胞移植(HSCT)のみである.【目的】本邦におけるIBDを合併したXIAP欠損症患者の臨床的特徴とHSCT施行前後の経過を明らかにする.【方法】XIAP欠損症の治療を行っている主治医を対象としたアンケート調査.【結果】2017年3月末の時点で,本邦では22家系32例のXIAP欠損症患者が確認され,14例(44%)でIBDを合併していた.IBDを合併していた7例を含む12例でHSCTが施行され,10例(83%)が生存している.IBD合併例では,前処置開始後から腸炎症状は改善し,生着後は全例で腸炎症状がほぼ消失していた.また,移植後の経過では,長期間無治療下で寛解を保っていることが確認された.5例では移植後に下部消化管内視鏡検査が施行され,大腸全域にわたって潰瘍・出血が消失し,正常粘膜まで改善していることが確認された.【結語】XIAP欠損症に伴うIBDは若年発症で治療抵抗性であるが,HSCTにより著明な改善を認め,無治療下で長期間の寛解を維持していることが確認された.XIAP欠損症に合併したIBDはHSCTにより治癒しうることが示唆された.

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© 2017 日本臨床免疫学会
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