日本臨床免疫学会会誌
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一般演題(ポスター) 2 腸管免疫,常在細菌叢
P2-46 潰瘍性大腸炎に合併した胃病変に対しインフリキシマブ投与が有効であった1例
吉岡 正雄
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2017 年 40 巻 4 号 p. 320b

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抄録

  症例は,男.19歳時当院において潰瘍性大腸炎と診断したが,その際には消化管への著しい好酸球浸潤は認めなかった.サラゾスルファピリジン,ステロイド全身投与で加療したが全大腸型で持続しステロイド依存状態であった.32歳時に胃部不快感が出現し,末梢血では好酸球増多(3,838/μL)を認めた.FISH法による解析では,FIP1L1-FDGFRA染色体転座は認めなかった.上部消化管内視鏡検査を行ったところ,胃粘膜に広範囲に,浮腫,発赤を認めた.生検では,好酸球の著明な浸潤を認めた.大腸病変は再燃したが,粘膜の好酸球浸潤は目立たなかった.胃病変,大腸病変はともにステロイド増量により軽快したが,漸減とともに増悪した.34歳時の上部消化管内視鏡検査では,胃粘膜の発赤は持続し,多量の粘液の排出,付着が見られたがインフリキシマブ投与開始により改善した.その後,インフリキシマブ維持投与を継続し7年間にわたり寛解を維持している.

  潰瘍性大腸炎に合併した胃病変としては,腸粘膜と同様の発赤,びらんが報告されているが,その多くは結腸切除後に発症している.本症例は,結腸手術は行っておらず,胃粘膜に著明は好酸球浸潤を認め,ステロイド依存性で,インフリキシマブ投与が著効した貴重な症例であり報告する.

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© 2017 日本臨床免疫学会
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