1990 年 13 巻 1 号 p. 38-42
lymphokine-activated killer (LAK)細胞はin vitroおよびin vivoで抗腫瘍効果があることが報告されている.最近,われわれはLAK細胞がmixed lymphocyte culture(MLC)でalloantigen-specific cytotoxic T-lymphocyte (allo-CTL)の増殖を強力に抑制することを発見しLAK細胞は免疫調節細胞(Immunoregulatory cell)としての機能もあることがわかった. allo-CTLの抑制機構については, LAK細胞のveto細胞およびnatural suppressor (NS)細胞としての活性によるものと考えている.このLAK細胞をin vivoで養子移植したところgraft-versus-host disease (GVHD)の発症が著明に抑制された.