日本臨床免疫学会会誌
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Phorbol ester (12-0-tetradecanoylphorbol-13-acetate: TPA)処理によるヒトB細胞性慢性リンパ性白血病細胞の抗原提示能増強作用
城口 朝雄
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1990 年 13 巻 3 号 p. 253-267

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抄録
ヒトにおける抗原提示細胞の多様性ならびにその機能と主要組織適合抗原系(MHC)クラスII抗原発現との関係を明らかにする目的で, B細胞性慢性リンパ性白血病(B-CLL)細胞の抗原提示能を検討するとともに, TPA処理によるB-CLL細胞上のHLA-DR抗原量の変化と抗原提示能との関連ならびにHLA-DR抗原による拘束性について検討し,以下の結果を得た.
(1) B-CLL細胞は抗原特異的T細胞に対して抗原提示能を示した. (2) TPA処理により, B-CLL細胞のHLA-DR抗原発現の増強が認められた. (3) B-CLL細胞の抗原提示能は, TPA処理により増強された. (4) B-CLL細胞の抗原提示には, HLA-DR抗原による拘束性が存在した. (5) B-CLL患者末梢血より樹立したBリンパ芽球様細胞株はTPA処理B-CLL細胞とほぼ同等の抗原提示能を示した.
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