日本臨床免疫学会会誌
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Lymphokine activated killer (LAK)療法の基礎的検討-Biological response modifier (BRM)とrecombinant interleukin 2 (rIL-2)の併用効果について-
宮川 秀人石岡 伸一保澤 総一郎前田 裕行松阪 茂大崎 幹雄横崎 恭之高石 雅敏山木戸 道郎
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1990 年 13 巻 6 号 p. 579-585

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抄録
LAK療法の成功は,活性の高いLAK細胞を大量に得ることにかかっている.著者らは, rIL-2に反応する細胞の3H-thymidineの取り込みが,真のLAK細胞数を意味すると考え,活性の高いLAK細胞を大量に得る条件を, LAK活性が高く,かつ3H-thymidineの取り込みが最も良い条件とし,検討を加えた.またN-CWS, rlL-2併用培養によるLAK活性増強効果についても検討した.
活性の高いLAK細胞を大量に得るための培養条件は,リンパ球数2.5×106/ml,培養日数5日間, rIL-2濃度2U/ml,培養添加血清:ヒトAB型血清であった. N-CWS単独培養では, LAK細胞は誘導されなかったが, N-CWS, rIL-2併用培養により,著明なLAK細胞の活性増強効果を認めた.培養開始時rIL-2添加, 2日目N-CWS添加培養でも増強効果を認めたが,培養開始時N-CWS添加, 2日目rIL-2添加培養では, LAK細胞は誘導されなかった.
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