抄録
血中アミロイド蛋白A (SAA)をliquid phase radioimmunoassayにて測定し,その臨床的検討を行った.
対象はアミロイドーシス患者群76例(これらの内AL型26例, AA型19例),非アミロイドーシス群51例を検討した.また健康成人69名を正常コントロールとして比較検討した.
アミロイドーシス群では48.7%,非アミロイドーシス群では35.3%にSAAの上昇をみたが,コントロール群では1.4%に軽度の上昇をみたのみであった. AL型では53,8%, AA型では84,2%とAA型にSAA高値を呈する症例が多く認められた.
SAA値とCRPおよび血沈値との相関をみたところ, CRPとの相関が認められた.