日本臨床免疫学会会誌
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血中アミロイド蛋白A (SAA)の測定とその臨床的検討
冨田 誠人磯部 敬松本 純治伊東 俊夫藤田 拓男
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1983 年 6 巻 4 号 p. 288-294

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抄録
血中アミロイド蛋白A (SAA)をliquid phase radioimmunoassayにて測定し,その臨床的検討を行った.
対象はアミロイドーシス患者群76例(これらの内AL型26例, AA型19例),非アミロイドーシス群51例を検討した.また健康成人69名を正常コントロールとして比較検討した.
アミロイドーシス群では48.7%,非アミロイドーシス群では35.3%にSAAの上昇をみたが,コントロール群では1.4%に軽度の上昇をみたのみであった. AL型では53,8%, AA型では84,2%とAA型にSAA高値を呈する症例が多く認められた.
SAA値とCRPおよび血沈値との相関をみたところ, CRPとの相関が認められた.
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© 日本臨床免疫学会
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