トレーニング指導
Online ISSN : 2434-3307
Print ISSN : 2433-6742
原著実践論文
身長発育からみた小学生期女児レスリング選手における体力・運動能力の発達特性
木村 元彦 相澤 勝治渡辺 英次佐藤 満三島 隆章
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2022 年 5 巻 1 号 p. 25-33

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抄録
本研究では小学生期女児レスリング選手の体力・運動能力の発 達特性を明らかにすることを目的とした。対象者は小学生期女児 レスリング選手延べ87名であった。測定項目は身長、体重、体 脂肪率、一般的な体力・運動能力として20m走、立ち幅跳び、 反復横跳び、リバウンドジャンプ指数、レスリング競技の専門的 要素を含んだ運動能力としてタックルジャンプとした。アロメトリー式 “y= bxa”を得るために、身長に従って分類した測定値を両対数 グラフにプロットした。変移点を算出した結果、立ち幅跳び、反 復横跳びは身長約115cmで変移点を認めた。リバウンドジャンプ 指数は身長約131cm、タックルジャンプは約127cmで変移点が認 められた。体力・運動能力は身長発育とともに増加した。主な知 見は以下のとおりである。 1.前方への瞬発力と方向転換能力の発達は相似である。 2. タックル動作の発達は、思春期ピークを迎える直前まで継続し て特に発達する。
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© 2022 日本トレーニング指導学会
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