日本臨床免疫学会総会抄録集
Online ISSN : 1880-3296
ISSN-L : 1880-3296
第39回日本臨床免疫学会総会抄録集
セッションID: PW-7
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一般演題(ポスターワークショップ)
インターフェロン制御因子5 (IRF5)のループスマウスの病態発現における作用とそのメカニズム
*多田 芳史小荒田 秀一青木 茂久井上 久子末松 梨絵田代 知子大田 明英長澤 浩平
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抄録
IRF5はToll-like receptor (TLR)の下流に位置する転写因子であり、近年その遺伝子多型がSLEの発症に関連することが報告されている。我々はIRF5を欠損したループスマウス(MRL/lpr)を作成し、病態発現におけるIRF5の作用を解析した。IRF5-/- lprマウスは糸球体病変や腎血管病変は著しく軽快し、糸球体へのIgGやC3の沈着も経度であり、腎皮質でのTNF-αやIL-6の発現も低下していた。血清の抗dsDNA抗体価は低下し、抗RNP抗体や抗Sm抗体も検出されなかった。その結果IRF5-/- MRL/lprマウスの生命予後は著しく改善した。脾樹状細胞のTLR 7, 9刺激、および免疫複合体刺激に対するサイトカイン産生は低下していた。さらにIRF5に対するsiRNA投与により、野生型マウスマクロファージのCpG刺激に対するTNF-αやIL-6の産生は抑制された。以上よりIRF5はループスマウスの病態発現に非常に大きな役割を担っており、TLRを介した細胞活性化がそのメカニズムの一つと考えられた。またIRF5の発現抑制による炎症のコントロールの可能性が示唆された。
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© 2011 日本臨床免疫学会
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