徳島大学大学院ヘルスバイオ研究部臨床神経科学 (神経内科)
2013 年 41 巻 3 号 p. 164-171
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手根管症候群 (CTS) はありふれた疾患であり, 典型例では電気生理検査の解釈は比較的容易であるものの, 判断に苦慮する症例も少なからず経験する。手根管部での伝導遅延を証明することが電気生理検査の主眼であるが, ルーチンの正中神経伝導検査のみならず尺骨や橈骨神経との比較試験を含めた多彩な検査法を過不足なく施行することができるかが重要となる。検査尤度と臨床所見から推察した検査前確率を考慮することがCTSの適切な電気診断には必須である。
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