臨床神経生理学
Online ISSN : 2188-031X
Print ISSN : 1345-7101
ISSN-L : 1345-7101
特集 「ICUAWの診断と治療 up to date」
ICUAWにおける興奮収縮連関障害
山本 大輔
著者情報
ジャーナル フリー

2020 年 48 巻 3 号 p. 141-145

詳細
抄録

ICUAWの病態は複雑であるが, その一つに興奮収縮連関障害が関与していると考えられている。しかし容易に評価することができず, 患者を対象としたin vivoでの報告がなされてこなかった。ヒラメ筋の複合筋活動電位 (CMAP) と加速度センサーを用いて足関節の底屈運動を運動誘発波形 (MRP) として記録すると, CMAPとMRPの立ち上がり潜時差から興奮収縮連関時間 (ECCT) を, MRPの最大振幅から筋の最大単収縮力に対応する最大加速度を計測することができる。ICUAW患者の中には, CMAPの振幅低下や持続時間の延長が生じる前からECCTの延長やMRPの振幅低下を呈する例を認め, ICUAWの病態には重症疾患罹患後の比較的早期に興奮収縮連関障害が関与していることが明らかになった。そして時間経過とともに複数の病態が複雑に関与していくことが予想された。

著者関連情報
© 2020 一般社団法人 日本臨床神経生理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top