臨床神経生理学
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特集「脊磁図,末梢神経磁図,筋磁図の臨床応用の可能性」
上肢末梢神経磁界計測の臨床応用の可能性
佐々木 亨川端 茂徳田中 雄太足立 善昭吉井 俊貴
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2025 年 53 巻 6 号 p. 679-686

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抄録

われわれは, 末梢神経の機能評価に最適化した生体磁気計測装置を用いて, 神経磁界計測による上肢末梢神経の客観的機能評価法の開発に取り組んできた。今回, アーチファクト除去アルゴリズムの適応と, 空間フィルター法による等価電流の計算により, 手根管症候群, 肘部管症候群, 胸郭出口症候群患者の磁界計測に成功し, 末梢神経障害を詳細に可視化した。本手法は, 周囲の骨軟部組織の影響を受けにくく, 高い空間分解能を有し, 簡便にインチングも可能であり, 従来の電位計測の偽陰性を軽減できる可能性が示唆された。単純X線画像やMRI画像などの形態情報と, 神経電流のインチングを重ね合わせることもでき, 神経障害の機能・形態を横断的に結び付ける新たな診断基盤として, 術式決定にも有益となる可能性が考えられた。さらに, 軸索内電流と脱分極部の内向き電流を可視化することができ, 本手法は末梢神経障害診療に新たな道を拓く技術となることが期待される。

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