2013 年 1 巻 2 号 p. 201-205
EVR追加によるCNIの減量によって,移植腎の長期生着が期待されているが,TAC+EVR併用de novoレジメンの報告は少ない。神奈川県内の5移植施設で共通のEVR+TAC de novoレジメンを策定した。対象は成人の生体・献腎移植。EVRをPOD14より2mg/Dayで開始し,トラフ濃度(C0)を4~5ng/mLに調整。EVR開始後にTAC-ERを4~5ng/mLに,MMFは1,000mgに減量した。PSLやBXMは従来通り。現時点での6例はすべて血液型適合移植で平均年齢は47.2歳,HLA mismatchはAB/DR:1.67/0.83。全症例で2ヵ月目までにs-Cr値は2.0mg/dLを切り,急性拒絶やCMV感染を認めていない。高脂血症を2例,蛋白尿,口内炎,創離開をそれぞれ1例に認めた。EVR投与量は当初は変動したが,2ヵ月後には1~1.75mgに落ち着いた。EVRのC0は平均4.78±1.76(1.3~8.99)ng/mLと調節にやや苦慮した。