抄録
近年、ナノ秒パルス電界を細胞に印加すると様々な生体反応を起こすことが明らかになっている。特にナノ秒パルス電界をがん細胞に印加するとアポトーシス(プログラム細胞死)が誘導され、それを利用したがん治療法は将来的に有望な治療法として注目されている。しかし、パルス電界による細胞のアポトーシス誘導のメカニズムは不明な点が多い。そこで、本研究ではナノ秒パルス電界印加後のがん細胞のアポトーシス誘導のメカニズムを明らかにすることを目的とし、リアルタイムPCR法を用いて遺伝子解析を行うことで間接的に調べた。アポトーシスに関して重要な働きをする小胞体関連因子、ミトコンドリア関連因子の遺伝子発現について解析を行った。