日本臨床腎移植学会雑誌
Online ISSN : 2760-1714
Print ISSN : 2187-9907
看護研究報告
腹膜透析を経て腎移植を行った子どもの学校生活の変化
荒川 幸恵太田 有美上野 多加子永田 ゆかり後藤 芳充
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2013 年 1 巻 2 号 p. 246-249

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抄録

本研究の目的は,腎移植を行った子どもの移植前後の学校生活がどのように変化したのかを明らかにすることである。腹膜透析(以下 PD:Peritoneal Dialysis)後,腎移植を行った8名に半構成的面接を行った結果4つのテーマが得られた。①PD中は朝に起きられず遅刻や欠席が多かったが,移植後は目覚めがよく,集中力も上がり,みんなと同じように通学できた。②PD中はチューブがずれるのが嫌で自ら体育を見学していたが,移植後は普通に参加できた。③移植後,PDによる時間の制限はなくなり,友人関係の深さが増した。④病気のことを周りに知られることで,同情される,普通の子としてみられなくなるのが嫌で,友人に病気のことは話していない。移植後も自分から話すことはなかった。以上から,子どもが充実した学校生活を過ごすためには,腎移植を行う子どもが自分の疾患を受け入れ,他者への理解を得られるように援助することが必要といえる。

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© 一般社団法人日本臨床腎移植学会
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