2025 年 13 巻 2 号 p. 133-137
一次性ネフローゼ症候群の原因は長年不明とされてきたが,2022年に微小変化型ネフローゼ症候群の病態に抗ネフリン抗体が関与することが明らかとなり,大きな進展をもたらした。一方,巣状分節性糸球体硬化症(FSGS)は難治性で,腎移植後にも高頻度で再発し移植腎廃絶にいたる希少疾患である。われわれは多施設共同研究により,抗ネフリン抗体が腎移植後FSGS再発における液性因子の候補の一つであることを示した。さらに,抗ネフリン抗体陽性の腎移植後FSGS再発症例の抗ネフリン抗体が認識するネフリン分子上のエピトープ解析を進めている。本稿では,抗ネフリン抗体が関与する腎移植後FSGS再発の病態解明を目指した最新の研究成果を概説する。