2014 年 2 巻 1 号 p. 23-28
生体腎移植に関するドナーの安全性は,健康体であるドナーの身体を傷つける行為であることから,倫理的あるいは医学的に明確な一定の基準の下に行われなければならない。倫理的な側面に関しては,WHO指導指針,イスタンブール宣言,日本移植学会倫理指針のなかにドナー安全性を保証するための倫理要項が記載されている。また,ドナーの医学的側面に関する安全性基準に関しては,海外ではアムステルダム・フォーラムレポートが,そして2014年6月には生体腎移植ドナーガイドラインが本邦から発表された。これらの指針あるいはガイドラインに遵守した腎移植ドナーの選択,適応決定,管理を実施することが,ドナーのみならずレシピエントの安全性に,そして腎移植の成功に繋がる。