日本臨床腎移植学会雑誌
Online ISSN : 2760-1714
Print ISSN : 2187-9907
症例報告
腸重積症を契機に診断された回腸原発の移植後リンパ増殖性疾患の1例
関根 芳岳羽鳥 基明大木 亮野村 昌史小池 秀和松井 博柴田 康博伊藤 一人鈴木 和浩
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2015 年 3 巻 1 号 p. 104-107

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抄録

移植後リンパ増殖性疾患(posttransplant lymphoproliferative disorder:PTLD)は臓器移植に伴う致死的合併症の1つであるが,今回われわれは,腸重積を契機に診断された,回腸原発のPTLDを経験したので報告する。症例は30歳代男性,膜性増殖性糸球体腎炎による慢性腎不全に対して,2001年9月に生体腎移植術を施行された。2008年5月に上腹部不快感が出現,同年10月になり腹痛が出現し,CTを施行したところ,回腸に同心円状の陰影を認め,腸重積と診断,回腸切除術を施行された。病理診断にて,びまん性大細胞型B細胞性悪性リンパ腫と診断された。免疫抑制剤はステロイドの内服のみとし,R-CHOPを6コース施行され,5年が経過した段階で,PTLDの再発はなく,移植腎も生着している。

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© 一般社団法人日本臨床腎移植学会
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