2015 年 3 巻 1 号 p. 68-73
【目的】生体腎移植ドナーの継続的看護支援システムの構築にむけた研究の第3段階調査報告である。生体腎移植ドナーの移植前後の困難と,看護支援ニーズを明らかにすることを目的とした。【対象・方法】提供後1年以上が経過した生体腎移植ドナーを対象として,術前後の困難と,看護支援のニーズを問う半構造化面接を実施した。面接内容を逐語録にし,質的帰納的に分析した。【結果】6名のドナーから協力を得た。術前の困難は,提供について周囲の理解を得ること,不安を表出しにくいこと,術後の困難は,疼痛などの身体変化への対処,医療者の関心がレシピエント中心となったと感じることなどがあった。看護支援ニーズは,相談窓口,心理的サポート,生涯に渡るフォロー,体験を語る機会の設定などがあった。【結論】術前・術後を通した長期的な継続支援が必要である。第1~3段階調査結果を統合し,継続的看護支援モデルを検討することを今後の課題とする。