日本臨床腎移植学会雑誌
Online ISSN : 2760-1714
Print ISSN : 2187-9907
原著
生体腎移植ドナーの術前と術後1年での腎機能評価方法に関する検討
松井 勝臣佐々木 秀郎谷澤 雅彦今井 直彦北島 和樹中澤 龍斗上原 圭太力石 辰也柴垣 有吾
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2015 年 3 巻 2 号 p. 166-170

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抄録

【目的】腎提供時腎機能のガイドライン(GL)順守状況と,腎提供後の腎機能推移を検討することを目的とした。【方法】ドナー65例を対象とし,術前と術後1年での腎機能を評価した。【結果】男性27人,平均年齢59.4歳,術前(術後1年)の腎機能の平均はSCr 0.67 (1.06) mg/dL,Cin 79.4 (60.2) mL/min/1.73m2,CCr 73.5(55.2)mL/min/1.73m2,eGFRcr 81.5(51.5)mL/min/1.73m2,eGFRcys 108.0(72.1)mL/min/1.73m2であり,Cin<70かつCCr<70mL/minで腎提供を行ったドナーは11人(17%)であった。また術前腎機能でCinと最も強い相関を示したのは(eGFRcr+eGFRcys)÷2であった(p=0.014,r=0.444)。【結論】術前腎機能評価にはCinと可能な限り複数の指標を用いるのが望ましい。

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© 一般社団法人日本臨床腎移植学会
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