2015 年 3 巻 2 号 p. 183-188
腎移植後の維持期に深部静脈血栓症を発症した4例。症例は年齢の中央値62.5歳(21~69),移植後の期間:平均70.5ヵ月(25.9~143.5),男/女:4/0,2例で移植後にacute antibody-mediated rejection (AMR)を発症し,ステロイドパルスが施行されていた。全例で維持免疫抑制療法としてタクロリムス,ミコフェノール酸モフェチル,メチルプレドニゾロンの3剤を使用していた。発症時の症状は全例で局所の疼痛と腫脹で3例が移植側,1例で両側に発生していた。全例,ヘパリンおよびワルファリンで治療した。治療後,全例が塞栓症の進行はなく,足の浮腫は消失した。