日本臨床腎移植学会雑誌
Online ISSN : 2760-1714
Print ISSN : 2187-9907
看護研究報告
腎移植1年後におけるレシピエントの知識習得と自己管理行動を指標とした患者指導プログラムの評価
山野 希橋詰 亮本村 嘉奈山本 依子圷 尚武川口 武彦
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2015 年 3 巻 2 号 p. 270-275

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抄録

千葉東病院では腎移植レシピエントの術前から周術期までの指導を病棟で行っている。本研究では,腎移植後1年目のレシピエントの知識習得や自己管理状況を調査し,病棟における患者指導プログラムについて評価した。生体腎移植を受けたレシピエントのうち,術前から周術期に継続的な指導プログラムを実施した15名を対象とした。評価指標として,腎移植理解度調査による点数ならびにアンケート調査による自己管理行動の遵守率を用いた。理解度調査の平均点は指導前88.5,指導後96.5,移植1年後96.2であり,指導後に改善した点数は移植1年後も維持された。自己管理については体温測定の実施率が低かったが,服薬,体重・血圧測定,感染予防についてはほぼ遵守されていた。術前から周術期の指導プログラムの効果が1年後も持続し,移植後の中長期的な自己管理を支援する上で病棟での患者指導の効果が示唆された。一方で,病棟での指導プログラムの限界も明らかとなり,自己管理行動の達成目標の設定と評価方法を明確にし,患者の自己管理を継続的に支援する指導方法をさらに検討する必要がある。

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© 一般社団法人日本臨床腎移植学会
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