2016 年 4 巻 1 号 p. 142-145
60歳男性。4年前に生体腎移植施行。導入時免疫抑制剤はBLX+CsA+MP+MMFの4剤。CsA減量目的に移植後3年時よりEVRを開始した。EVR投与開始11ヵ月に,1週間以上続く38度台の発熱と湿性咳嗽を認め当科受診。CT検査上,両側下肺野に汎小葉性のスリガラス様陰影を認めたことから,薬剤性間質性肺炎も念頭に置いて,入院後からEVR内服は中止し,細菌性およびニューモシスチス肺炎に対する抗菌薬加療を開始した。しかし,治療に反応せず症状悪化したため,間質性肺炎に対する加療としてMP 80mg/day投与を開始した。投与後速やかに解熱と呼吸苦の改善を認め,MPを漸減して入院後14日目に退院となった。発症後1年経過しているが再発なく経過している。