日本臨床腎移植学会雑誌
Online ISSN : 2760-1714
Print ISSN : 2187-9907
症例報告
シクロスポリンとトルバプタンの併用におけるシクロスポリンの血中濃度の変動に関与した1症例
林 八恵子利川 恵理子小川 暁生山口 瑞彦藤井 重治遠藤 正憲塚本 有子石川 達貴大坂 雅史秋岡 清一迫 裕孝
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キーワード: CYP3A4, P-gp, 相互作用
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2017 年 5 巻 1 号 p. 34-37

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抄録

トルバプタン(TLV)は肝臓や一部消化管に存在するCYP3A4,ならびにP糖タンパク質(P-gp)の基質であり,同じくこれらの基質であるシクロスポリン(CyA)との相互作用が予想される。今回,われわれは,CyAを服用している生体腎移植後患者において,TLVが2度併用された症例のCyAの血中濃度を詳細に分析した。1回目のTLV導入では開始前のCyA血中濃度(C0)より1.3倍上昇した。2回目の導入でもCyA血中濃度が上昇し,同じ患者において,2度TLV導入時にCyA血中濃度の上昇が確認された。腎移植患者においてTLVを併用する際はCyAの血中濃度の上昇に注意が必要であると考えられた。

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© 一般社団法人日本臨床腎移植学会
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