計算機統計学
Online ISSN : 2189-9789
Print ISSN : 0914-8930
ISSN-L : 0914-8930
粒子天文学における信号/ノイズ識別の試み : Protheroeの円環統計の改善と具体的適用
山下 敬彦和田 倶典山本 勲北村 崇
著者情報
ジャーナル フリー

1995 年 7 巻 2 号 p. 177-188

詳細
抄録
粒子天文学においては,S/N比のよいデータ集団を悪い集団から識別する手法が希求されている.我々は,特定天体に由来すると想定される稀少なミューオンを通常の膨大量のミューオンから識別することにより,稀少なミューオンの発生機構と母粒子の特定とを目指している.そのために,Protheroeによって提案された,小さいサンプル(n<200)に対する円環統計法を拡張,改善して我々のミューオン望遠鏡の計測結果に適用することを試みた.いくらかの改良すべき課題は残っているものの,適用できる可能性のあることがわかった.
著者関連情報
© 1995 日本計算機統計学会
前の記事 次の記事
feedback
Top