比較眼科研究
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原著
犬のレーザーフレアメーター測定値に対する散瞳薬の影響
余戸 拓也工藤 莊六土田 修一原 康多川 政弘
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2002 年 21 巻 1-2 号 p. 29-32

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抄録

レーザーフレアメーター(FM-500, Kowa, Tokyo)はヘリウムネオンレーザーを用いて、前房水中の蛋白濃度を測定する装置である。この装置を用いた経験的上、散瞳していた方が測定が容易である。そこで散瞳によるフレア値の影響をみるために、19頭のビーグルの右眼に0.5%フェニレフリンと0.5%トロピカミドの合剤(ミドリンP, 参天,大阪)を1滴点眼した。左眼は点眼を施さずコントロールとした。フレアメーターによる測定は散瞳剤投与前、投与後30分、1時間、2時間、3時間、4時間目に両眼のフレア値を測定した。瞳孔径は散瞳剤点眼後速やかに散瞳し、統計学的に有意(p<0.01)な散瞳が4時間の実験時間を通して得られた。散瞳剤点眼後、右眼は速やかにフレアー値が低下をはじめた。左眼と比べて1時間、2時間、3時間、4時間で統計学的に有意(p<0.01)な低下を示した。今回犬の正常眼を用いた検討では、散瞳処置をおこない瞳孔を広げることで測定領域が広がり、レーザーフレアメーターによる測定は容易となった。しかし散瞳により測定値に統計学的な有意差が生じることから、散瞳剤を使用した眼では正確なフレア値が得られないことが示された。

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