2026 年 10 巻 2 号 p. 43-46
「コモンズ」を理念として掲げる大学ミュージアム、慶應義塾ミュージアム・コモンズが行ってきたデジタル・アーカイヴ(DA)をめぐる活動を、コモンズ的実践という視点から考察する。人間中心設計のアプローチに基づいて開発したDA(Keio Object Hub)によるコレクションの可視化、共同展覧会を通じたDAの拡充、大学・ミュージアム外におけるDA活用プログラムの開発といった活動事例の分析を通じて、ミュージアムの仕事をDAに深く接続する必要性に言及するとともに、ミュージアムが社会とエンゲージしてゆくためのプラットフォームとしてのDAの役割について展望する。