2026 年 10 巻 2 号 p. 47-50
岐阜県飛騨市の飛騨みやがわ考古民俗館は、人口減少と地理的制約に根差した維持管理と継承を課題として持っていた。それに対し、地域住民や関係人口で構成される「石棒クラブ」と協働してデジタルアーカイブを構築。縄文時代の祈りの道具「石棒」の画像・3Dデータの取得と公開を通じて、入館者増加や寄附金獲得、市役所との協議円滑化などの効果があり、持続可能な博物館運営につながった。ここからは、デジタルアーカイブは単なる資料保存にとどまらず、人と文化財・地域の関係性を再編し、地域愛着や行動の促進に寄与する可能性があると分かった。今後は理論的枠組みの整備と他地域への応用可能性の検討が課題である。