デジタルアーカイブ学会誌
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ポスター発表
[P05] デジタルアーカイブを横断した画像活用による研究実践:IIIFとIIIF Curation Platformを軸に
鈴木 親彦
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ジャーナル オープンアクセス
J-STAGE Data 電子付録

2019 年 3 巻 2 号 p. 223-226

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抄録

本発表では、ユーザーとしての研究者の立場でデジタルアーカイブを横断活用した研究事例を示し、ユーザー視点からアーカイブの活用について議論する。特に国際的画像配信規格であるInternational Image Interoperability Framework(IIIF)がもたらす相互運用性を軸とし、ユーザーである研究者が「キュレーション」として主体的にIIIF画像を活用することを可能にしたIIIF Curation Platform(ICP)と、それを利用した美術史や文化資源学での研究事例を中心に置く。具体的には第2回研究大会で発表したプロトタイプ研究を発展させた「顔貌コレクション」の構築と、江戸時代の観光案内である「名所記」の横断的なキュレーションについて紹介し、これらのキュレーションが、さらに新たな情報とつながっていく可能性を示す。これらの実践と通じて、メタデータの整備やIIIFの発見性の問題についても議論する。

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