デジタルアーカイブ学会誌
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口頭発表
[A42] 防災ワークショップを活用した災害写真の収集とデータベース化:災害アーカイブぎふの取り組みから
小山 真紀柴山 明寛平岡 守荒川 宏伊藤 三枝子井上 透村岡 治道
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ジャーナル オープンアクセス

2020 年 4 巻 2 号 p. 136-139

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抄録

本研究では,防災ワークショップを通じたデータの収集とデータベース化,保管したデータの再利用法までを合わせて提案することで,恒常的にデータの収集と活用が可能な災害アーカイブの構築とその効果を検討する.対象とするデータは,主として位置情報付きの被災当時の写真と,対になる現時点での同じ場所の写真,被災時の手記などである.ワークショップは,現在のハザードマップとこれらのデータを用いて,地域の災害危険度を確認し,同様の災害が発生した場合の被災イメージを想起させる.被災経験者がいる場合には,より具体的な状況の記憶の継承を行う.最後に,今後の対策に向けた検討を行い,参加者間で共有する.これまでに,データベースの構築,ワークショップの構成と収集すべきデータの検討を行い,ワークショップを行うことで,災害記憶の継承と,より具体的な被災イメージの醸成と対策の検討が可能になることが示された.

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