デジタルアーカイブ学会誌
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口頭発表
[43] オープンサイエンスパラダイムに向けた公共文書・データの利活用:一方向の伝達と監視から双方向性のある協働へ
林 和弘
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ジャーナル オープンアクセス
J-STAGE Data

2021 年 5 巻 s1 号 p. s71-s74

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抄録

本発表では、ラウンドテーブル「デジタル公共文書を考える-公文書・団体文書を真に公共財にするために-」の開催(2021/1/12 オンライン開催)の登壇内容とその後の議論をもとに、公共文書を含む公共データの利活用に関して、知識生産を中心とした観点から議論する。具体的には、社会科学のデジタルトランスフォーメーション、シビックテック、シチズンサイエンスの取り組みを用いて議論し、デジタルアーカイブ活動が今後目指すべき方向性について考察する。特に、オープンサイエンス政策における議論と、その一つのテーマであるシチズンサイエンスの変容で起きている現象を引き合いに社会的に影響のある公共データの利活用においては情報の非対称性から生じていたアウトリーチと監視の関係から一定の緊張関係を維持した双方向性の協働への変容が予察されることを述べる。

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