デジタルアーカイブ学会誌
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口頭発表
[23] 東京都練馬区光が丘における地域資料のデジタルアーカイブ:現状の取り組みと今後の構想
菅原 みどり
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2021 年 5 巻 s2 号 p. s150-s152

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抄録

東京都練馬区光が丘は、戦時中は特攻隊の出撃基地となった「成増飛行場」であったが、戦後、米軍の家族宿舎(グラントハイツ)として利用され、1973年に返還された後1980~1990年頃にかけて約27,000人が住む巨大な住宅団地群と公園のまちへ開発された。

住民のほとんどは地域外からの移住者のため地域の土地利用の変遷やまちづくりの歴史を知る機会はなく、また、開発前から同地域で生活し地域の歴史を知る住民も、時の経過により年々減少しつつある。

そうした背景の中で、地域の有志が2021年5月18日に同地域の歴史資料をアーカイブするサークルを設立し、デジタル博物館の構築を目指し、歴史資料の収集を開始した。現在、収集した歴史資料は「光が丘デジタルアーカイブ」として公開し、地域住民や地域活動団体にもアーカイブ活動への参加を呼びかけるとともに、学校教育や生涯学習、まちづくりと連携したアーカイブの利活用に取り組んでいる。本報告では現状の取り組みと今後の構想について報告する。

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