2024 年 8 巻 4 号 p. 157-162
2024年1月1日に発生した能登半島地震では大量の偽情報が拡散し、救護活動に影響を与えるなど混乱をもたらした。災害のたびにSNSはじめネット上で偽・誤情報が拡散するようになったが、能登半島地震では、多くの建造物が全壊し住民の命が奪割れた深刻な事態にも関わらず、発災直後から、偽の救助要請から人工地震説、関東大震災時を思わせる外国人の窃盗団が来る、さらに時間経過とともに避難所や仮設住宅に関するデマも溢れた。災害時の偽・誤情報拡散の実態とファクトチェック(事実検証)の取り組みについてデジタルアーカイブの視点を入れながら報告する。