デジタルアーカイブ学会誌
Online ISSN : 2432-9770
Print ISSN : 2432-9762
口頭発表
[14] 実践報告:「刑務所アート展」応募作品のデジタルアーカイブ構築:受刑者たちによる表現活動を塀の外に届ける
鈴木 悠平
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2024 年 8 巻 s1 号 p. s12-s15

詳細
抄録

「刑務所アート展」は、全国各地の刑務所に服役する受刑者からアート作品を募集して展覧会をひらき、審査員および展示会場やWebギャラリーで作品を観た人のコメントを、応募した受刑者に返すことで、「壁」で隔てられた刑務所の内と外の交流をつくりだすプロジェクトである。刑務所アート展に参加する受刑者たちから送られてきたアート作品と、応募用紙記載の作品紹介・作者名等のメタ情報を画像およびテキストデータ化し、運営団体のWebサイト上でデジタルアーカイブを構築した。服役中のため自由に作品を発表することのできない受刑者たちに代わって、作品を預かり、発表し、アーカイブする過程での論点・注意事項(作品募集方法、権利処理、アクセシビリティなど)に触れながら、実践報告を行う。また、これら作品データのアーカイブの学術研究や教育現場での活用可能性についても論じる。

著者関連情報

この記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/deed.ja
前の記事 次の記事
feedback
Top